約 903,281 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11203.html
登録日:2012/04/10(火) 18 45 15 更新日:2023/08/02 Wed 09 28 03NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 ×天才育成 ○完全なる人間作り めだかボックス フラスコ計画 名瀬夭歌・黒神真黒 ←総括コンビ 学校自体が実験施設 安心院なじみ ←立案者、そして… 箱庭 計画 試験管計画 【概要(全体)】 フラスコ計画とは、めだかボックスに登場する用語の一つである。 完全な人間を作るというとんでもない計画で『十三組の十三人編』〜『黒神めだかの後継者編』までの重要なキーワード。 【概要(フラスコ計画)】 「天才がなぜ天才なのか」を解明し人為的に天才を創り出す計画で始動したのは数百年前、学園がまだ黒箱塾だった頃。 その当時は「試験管計画」と呼ばれていた。 歴史はかなり長く、不知火を代表とする数十の財団から国家軍部に至るまでが出資者となり戦時中からバブル最盛期以降もその研究は絶え間なく続けられている。 現在では箱庭学園時計塔の地下研究施設で研究が続けられている。 ちなみに研究の過程で「天才を作り出すカリキュラム」が完成した暁には箱庭学園に通う全校生徒にそれらを適用するという目論見がある。 そうなった場合には王土曰く、「被験者(全校生徒)の98%は『壊れる』」ことを想定していた。 【スキルホルダー】 この計画において、人間は「普通(ノーマル)」「特別(スペシャル)」「異常(アブノーマル)」「過負荷(マイナス)」に分類される。 スキルの有無は医学的に調べることができる。 計画を発案した「悪平等(ノットイコール)」はこれらを区別せず、能力のことを「スキル」と総称している。 普通(ノーマル) 何のスキルもない普通の人間。(人吉善吉、後継者候補の五人など) 1~9組までの普通科に在籍する。 スキルホルダー相手にも文字通り喰らいつく善吉や、それぞれ得意分野のある後継者候補など、 どう考えても「普通」の人間は少ないのだが、 現実の「普通」と、漫画の「どこにでもいる普通」は違うのである。 特別(スペシャル) 一般的な意味で天才、秀才と呼ばれる存在。(阿久根高貴、喜界島もがななど) 10~12組の特別科に在籍する。 常人離れした才能を持つが、スキルの域に達していない器用貧乏、中途半端なポジションの人。 異常(アブノーマル) 人間離れした能力「異常性(アブノーマル)」を持つ人種。 13組(ジュウサン)の特別特別科に在籍する。 その定義は「説明がつかないことをごく普通に引き起こす」こと。 一点特化した才能を持つ者が多く、めだかや冥利のような万能の天才でかつ異常性を持つのは極めて異例。 才能に振り回されている者が多い。 過負荷(マイナス) 負の方向に突出した才能(のなさ)を持つ人間。 球磨川禊の作ったマイナス13組に在籍する。 異常性との違いは、成長しても人に害しかもたらさない(と思われている)スキルを持っており、 かつ自らの過負荷を制御しようという発想が無いこと。 【プラン】 元々の参加者は13名の異常者で、 表向きは13組の「特別特別科」に属していることになっている彼等は「十三組の十三人」(サーティン・パーティ)と呼ばれていた。 中でも、比較的常識人で計画に協力的な六人を「表の六人」(フロントシックス)。 容姿も人格も人間離れした六人を「裏の六人」(プラスシックス)と呼ぶ。 六人+六人だと一人足りない気がするが、これは雲仙冥利が負傷を理由に離脱したためである 《プランA》 上記の十三組の十三人と呼ばれるメンバーが研究をしていた。 彼等はこの計画以外にも各々の目的を達成するためにも実験や研究を続けていた。 [時計搭地下フロア] 実験施設へは「拒絶の扉」がフラスコ計画研究施設への入り口を塞ぐ。 ※「拒絶の扉」 電子錠でロックされた扉。テンキーで6ケタのパスワードを入力することで開く。 ただし誰か人が通るたびにパスワードはランダムに変更される。 単純に考えて、突破できる確率は10の6乗で100万分の1。 逆に言うと、これを突破できる=ありえないことを起こしてしまうのが異常たる条件である。 またこれとは別ルートで好きな階に直通できるエレベーターも存在するが、 作動させるにはキーボードで漢字・かな・アルファベットを含む文字数ランダムのパスワードを入力しなければならず、 しかも人が通るたびに文字数も含めて変更される。 もちろん突破できる確率はもはや計測不能。何それ…。 通るためには相当強い異常性が必要。 B(地下)1→巨大迷路 住人:高千穂仕種 B2→日本庭園型ビオトープ 住人:糸島軍規 ※庭園の維持管理は宗像形 B3→実験動物園 住人:古賀いたみ B4→名瀬夭歌の実験工房 住人:名瀬夭歌 B5→駐車場 住人:百町破魔矢 B6→図書館 住人:上峰書子 B7→温泉 住人:湯前音眼 B8→大舞台 住人:鶴御崎山海 B9→墓場 住人:宗像形 B10→美容院 住人:筑前優鳥 B11→元球技場 元住人:雲仙冥利 ※現在は空き部屋 B12→ゲームセンター 住人:行橋未造 B13→スーパーコンピュータが大量の部屋 住人:都城王土 《プランB》 十三組の十三人が黒神めだか率いる生徒会に敗れてしまい、不知火理事長が仕方なしに強制移行したプラン。 今度は球磨川禊率いるマイナス十三組のメンバーが被験者になった。 【フラスコ計画関係者】 何らかのカタチでフラスコ計画に関わった人達。 ◆十三組の十三人 時計搭でフラスコ計画の実験を行っていた。 例)古賀いたみ、宗像形…etc. ◆黒神真黒 元フラスコ計画総括。めだかの兄。 ◆名瀬夭歌 現フラスコ計画総括で、十三組の十三人の一人。 ◆マイナス十三組 フラスコ計画Bプランのために箱庭学園に集団転校してきた。 例)球磨川禊、江迎怒江、志布志飛沫…etc. ◆黒神めだか めだかボックスの主人公。 「十三組の十三人編」でフラスコ計画を阻止しようとしたが、捕まって被験者に。 ◆阿久根高貴 生徒会としてフラスコ計画を阻止しに時計搭に入った。 ◆喜界島もがな 生徒会としてry… ◆不知火半袖 善吉の友達。フラスコ計画についてちゃっかりといろいろなことを知っている。 ◆不知火袴 不知火半袖の祖父で箱庭学園理事長。現在の「フラスコ計画特別責任者」。 ◆安心院なじみ フラスコ計画立案者。他にも凶化合宿や真フラスコ計画の発案者。 ◆人吉善吉 めだかボックスのもう一人の主人公であり、ヒロイン的ポジション(本当にヒロインではない)。 「十三組の十三人編」ではめだか達同様、フラスコ計画を阻止しに来た。 ◆人吉瞳 善吉の母親。かつて箱庭総合病院で心療外科医をしていた。フラスコ計画について一部知っている。 【フラスコ計画関連施設】 箱庭学園 研究目的で立てられた学校。時計搭には研究施設がある。 箱庭総合病院 フラスコ計画の一部に関係している施設。かつて志布志や蝶ヶ崎、瞳、めだか、球磨川もいた。 【真フラスコ計画】 《概要》 安心院さんがフラスコ計画とはまた別に考えていたプラン。 「完全な人間」から一歩進み、この世界で勝利することを運命づけられた人間=この世界の「主人公」を作り出すための計画。 現在のところフェイズ1「(全盛期の)安心院さんに勝とう」(真・フェイズ1「自分の気持ちを理解しよう」のみ明らかになっている。 《真フラスコ計画関係者》 ◇人吉善吉 めだかに勝って真の主人公になるために、自ら「真フラスコ計画」の被験者になる。 ◇安心院なじみ 「真フラスコ計画」発案者。人吉をたぶらかして計画に参加させた。 ◇不知火半纏 人吉が希望するスキル「愚行権」を作って提供した。 ◇黒神真黒 人吉の味方その1。 ◇不知火半袖 人吉の味方その2。 ◇江迎怒江 人吉の味方その3。フェイズ1を人吉と一緒に挑んだ。 ◇名瀬夭歌 人吉の味方その4。 人吉の師匠(自称)。 今回はよく安心院さんと話していた。 ◇宗像形 人吉の味方その5。 人吉のために球磨川と戦った。 ◇鶴喰鴎 人吉の味方その6(成り行き上だが)。 独特な言い回しをする影の主役(ダークヒーロ)。 安心院さんに面白そうだといってスカウトされている。 【真相(ネタバレ)】 実はフラスコ計画は安心院なじみの妄想の産物である。 安心院さんはシミュレーテッドリアリティ、すなわち「この世界を現実であると認識できない」という精神病に罹っていた。 3兆年以上生きていて、これまでの人生が「出来過ぎ(上手くいきすぎ)」ているため現実にリアリティを感じられなくなったためである。 そこで現実を感じるために「不可能なこと」を探した結果、「完全な人間作り」を思いつく。 フラスコ計画によって「完全な人間作り」は「出来ない」ということを証明し、自分のいる世界が紛れもなく、 ままならない「現実」であることを感じたかったのである。 めだか達が挑んだ「凶化合宿」も彼女の260年前のただの思いつき(つまりは冗談)。 安心院さんとの和解後、人道的な面を考慮した「健康的フラスコ計画」が始動し、 2年生の生徒会庶務・虎井砕が自ら志願する形でその被験者となった。 危険な人体実験を抑えられた割には、身体能力の爆発的向上など一定の成果は得た模様。 ただし、虎井にスキルらしきものは芽生えていない。 以下、最終回ネタバレ 【顛末】 この計画で研究されていた「スキル」は、最終的には成人するまでにほぼ全員消えてしまっている。 善吉はほかのキャラより消えるのが遅く、内心焦りまくった。 これだけ聞くと実力を伴う厨二病のようなものだったのだと思えるが、 実際には「スキル(異能)とも呼べないレベルにまで広まり、社会に定着した」ものも含めて「(スキルとしては)消えた」と表現している。 安心院さんの考えとは裏腹に一定の成果を残してしまったようである。 追記・修正は凶化合宿を受けながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] めだかちゃんがフラスコ計画に反対した理由が思い出せん てゆーか阻止した意味あったのかしら -- 松永さん (2013-07-02 16 09 21) ↑初期型だと本文にもあるように「箱庭学園に通う全校生徒を犠牲にフラスコ計画は完成し、被験者の98%は『壊れる』」ものだったからな、そりゃ生徒会長としちゃ止めるしかあるまい -- 名無しさん (2013-07-02 17 36 24) 地下二階の日本庭園、宗像管理っていうより単にあの時宗像が当番してただけかと -- 名無しさん (2014-04-17 02 38 58) 中二病って言い方はあんまりだろwwwwwwwww -- 名無しさん (2014-05-03 22 49 02) でも実際10年後の扱いはそんな感じだったよね -- 名無しさん (2014-05-03 23 40 27) まあずっとスキルが残っていたら日本(というか箱庭学園)が世界を牛耳れるからな -- 名無しさん (2014-05-06 09 07 15) 誰もが何の努力もなく常に完璧な結果を出せるような人間になれる。そんなほぼ全ての人間が夢見るであろう「夢のような」理想を目指した計画が、結果的に少年時代のひと時しか使えない力という一夜の「夢のような」結果しか産まなかったというのもなかなかに皮肉だよなあ -- 名無しさん (2014-05-06 10 53 17) 虎井は新入生じゃなくて2年生。それと260年前ってどこに表記されてるのか分からない…黒神家が黒箱塾創設したのは約200年前とはよく書かれていたが -- 名無しさん (2014-06-29 14 52 56) 13組の13人のもう一人はめだかでも真黒でもなくてオンリーワンの雲仙冥利 -- 名無しさん (2014-07-27 08 57 05) ↑3あるいはスキルが一般化したか。特別でも何でもない誰もが使える力になった的なことが箱庭辞典に書かれている。 -- 名無しさん (2014-09-26 12 11 32) ↑ヒーローアカデミア? -- 名無しさん (2014-09-26 12 25 08) ファンブックでは「才能を消化した」って言われてるね。個人的には善吉の「満たされることで失われるものもある」って言葉がしっくりきた -- 名無しさん (2014-11-04 04 03 43) 完全な人間の解説に「誰に相談することもなく悩むこともない」って理事長が言ってたけど、安心院さんの言うところの完全な人間である言彦はそれでも尚、もしくはそれ故にコミュニケーションを強く望み続けた。作品的に最後まで一貫して完全な人間即ち独りよがりな人間なんて真のところいないし、いたとしてもろくな事がないって言いたかったのかも。スタイルがスキルに匹敵・超越し得る、フラスコ計画のやりたかったことを満たしてるっていうのも微妙にわかる気がしてきた -- 名無しさん (2015-01-23 02 24 32) 独りよがりな長文失礼… -- 名無しさん (2015-01-23 02 25 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nanairoitsuki/pages/17.html
ここはギルドで撮ったSS(スクリーンショット)をいろいろ置いてます。 スーさん頑張るの巻 5/30 ペア同士で撮影 5/29 メイドマッサージ店 5/29 ほしーーーミ☆5/29 集合してみたよ~ 5/29 HP作成中 5/29 SS置き場テスト 5/29
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/257.html
SS世界の機神について概略をまとめます 機神 機神は、古代魔導帝國によって完成をみた、魔導ロボットです。 物理的、魔法的に極めて高い完成度を持つため、魔導帝国崩壊以後も、かなりの数がこの世界に残っているようです。 高度に魔導的存在で、異世界に隠遁させ、そこで自己修復さえ行うことができます。 また異世界から、自由に呼び出すこともできます。この呼び出しには、対となって作られた魔導具が必要となります。 この世界で王を名乗るためには、機神を保有している必要があります。 ただし古代魔導帝国の直接の末裔である「帝國」では、一門の宗主にあたる諸侯が機神を保有しているようです。 この機神をもって、軍に志願、ないしは諸侯軍に参画する貴族もおおくあります。 古代魔導帝国機神世代 古代魔導帝国の作り上げた機神は、およそ三つの世代に分類できるようです :最終世代 神龍との戦争の生み出した、もっとも魔導能力の高い機神です。 素材的にもオリハルコンをふんだんに用いています。 今のところ、三つの機神が存在するようです ∴「アウラルム・ドラクデア」(書き手内略称:黄金龍) 帝國 東方辺境候蔵 現在の帝國東方辺境候一門、かつての東方森林有力諸侯であったシリヤスクス一門に所蔵保存されていた機神です。 どのような能力をもっているかは高度な機密と思われますが、神龍の持つ、現象としての森羅万象を引き起こす力があったといいます。 現在の乗り手は、副帝レイヒルフトその人であるともいわれています。 ∴「デウス・エクス・マキーナ」(書き手内略称:機械神) 帝國 ケルトリア皇家所蔵 帝國皇統の所蔵していた、最終世代のなかのさらに究極的な機神と言われています。 最も完成された機神の一つで、古代魔導帝国の解明した限りの完全制御を行えるようです。この能力は、逆に魔導特異点でもある今上皇帝リランディアとの相互作用を引き起こす危険があったようです。 現在の乗り手は、帝國元帥カメリア・シリヤスクス・シルディールです、が、その事実は機密の一つでしょう。 どのような能力をもっているかは高度な機密と思われますが、八相魔導制御によってあらゆることが成せるともいいます。 ∴「タブラ・ラサ」 王冠盟邦 大帝所蔵 古代魔導帝國機神群の最終世代のひとつのようです。 その能力は不明のままです。 大帝その人の乗機といいます。 :前最終世代 神龍との戦争の生み出した、第二世代と思われる機神です。 魔導能力は高まり、また物理的にもオリハルコンと呼ばれる魔導金属が使われ始めました。 :レギナ・アトレータ・ケイロニウス 帝國 ケルトリウス皇家所蔵→アル・カルナイ王家 ケイロニウス皇統を象徴する機神です。神聖金(オリハルコン)の骨格を持ち、精霊銀(ミスリル)の装甲で覆われた極めて強力な機体です。 機体は白色を基調に銀色と黒色に塗装されていますが、戦闘時には魔力で装甲が強化されるため、七色の魔法光に覆われた姿となるようです。 現在の乗り手は今上皇帝の姉である双性者アルトリアであり、内戦中は近衛騎士団と共に帝都防衛戦で活躍しました。 武装は大剣「撰帝の大剣」と円盾ですが、円盾は左腕に半ば独立稼動式に装着されているため、両手で大剣を振るう事ができます。また円盾は防御結界を発生させるための魔法陣が刻まれており、敵の長距離魔法攻撃に対して十分な防御力を発揮します。 また強力な魔力を放出する機能があるとも言われています。 :アルゲントゥム・ルナ・サジタリアス(ケイレイSS内) 行方不明 第二世代の最終群のひとつです。 左手に弓を持ち、機体に十二の矢をもちますが、いずれも弓矢のままではありません。魔導によって完全制御された、自在飛翔する刃であり、本体の魔導的分身でもあります。もって遠距離から至近距離までの全距離で神龍との戦闘を意図したようです。 しかしながら、その程度では足りなかったのでしょう。 :名称不明(仮称:鑓の機神) 帝國 ケイロニウス・レオニダス一門所蔵 休眠中 機神の発達過程の中で、さまざまに現れた、異形機神の一つです。 機体の背中から、頭にかぶさり、さらに長く伸びた、鳥のような意匠の構造を負っています。その構造は、鑓の機神を飛翔させる魔道機能をもっているようです。 右手には作り付けの馬上鑓を、左腕にも作り付けで盾を備えています。 ぶっちゃければ、ワンダースカッツのような見掛けをしています。。 ただし、クロスミラージュ雌型のような足を持っています(人型よりあまりにかけ離れると、乗り手が起動できなくなるでしょう) これら機能をあわせて、右腕に作りつけにした鑓で神龍に突入したものと思われます。 かつてレオニダス王家の機として、帝國皇帝の乗るレギナ・アトレータ・ケイロニウスと一騎打ちを演じ、敗北したという戦歴を持っています。 :名称不明(仮称:剣の機神) 行方不明 機神の発達過程のなかで、さまざまに現れたものの一つです。 巨大な剣を扱うといいます。 :アルブム・モノケロス 帝國 北方辺境候グスタファス家所蔵 帝國により管理 北方辺境の誇る前最終世代の究極的と言っていい機神のひとつです。背に6枚の、翼のような意匠を持ち、そこにある剣のように長い羽根の意匠を分離し、飛翔させ空中の自由なところから魔力砲撃を行います。 アムリウス・アドルファス・グスタファスによって使われ、北方辺境軍の象徴ともなりました。 度重なる損傷と消耗を受けても、異界回帰せず、限られた技術により臨時の補修のみを加えられ戦い続けたことも特徴でした。内戦終結時には、主兵器であった羽根剣の半分を失っていたともいいます。 現在は帝國の管理下にあり、積極的な休眠と修繕が行われているともいいます。 :名称不明(仮称:ストフリ) 帝國 西方辺境 フラウィウス・クリオ家所蔵 西方辺境フラウィウス家の誇る機神。詳細不明 世代不明 :マグヌス・カエサル・ユリウス 南方辺境候ユリウス一門に所蔵されていた機神。内戦南方戦役で南方諸侯が敗北した後、皇帝に没収され休眠していたといわれます。ユリウス一門十八家の復帰とともに、ユリウス一門に起動を許され、エウセピア・ユリウス・フェブリアヌスを乗り手とすることになりました。 大柄の機体に重装甲が特徴です。 :ディーヴォ・アウグストゥス・マクシムス ユリウス・マクシムス公爵家所蔵の機神。大柄の機体に重装甲を特徴としています。特に大きな特徴は肩を覆うもので、とがった衝角を伸ばすことができることです。 現在の乗り手はおそらく、マクシムス公フェルヌスといいます。 :グイン・ハイファール ゴーラ帝国皇帝機 機中のグインと呼ばれ、古代魔導帝國直系を自認するゴーラ帝国の象徴にふさわしいものであるといいます。 ゴルム帝を乗り手としていましたが、大北方戦争末期にゴルム帝は憤死、ヨルマ帝のものとなりました。 ヨルマ帝は、人中のヴェストラこと、ヴェストラ将軍に搭乗の許可を与え、人中のヴェストラ、機中のグインが相合わさる危険な事態となりました。 :名称不明(スカニアの機神) ゴーラ帝国スカニア大公国の機神です。 詳細不明です。 :名称不明(ヴィーキアの機神) ゴーラ帝国ヴィーキア大公国の機神です。 詳細不明です。 :初期世代 前最終世代との違いは、物理的構造が大きいようです。典型的なアウィス・ラパクスは、ミスリル銀による構造と、装甲で、前最終世代のオリハルコンに劣ります。 :アウィス・ラパクス 西方辺境候所蔵 猛禽を思わせる頭部と、風きり羽根を並べたような意匠の肩装甲、また猛禽の尾羽根を開いたような腰周りの装甲をもつ機神です。 世代としてはごく初期のものらしく、それまでの魔導ロボットを機神と呼ばしめるものに転移させたものであり、後の機神の叩き台となったものであるようです。 :ベルタ・ロマノレヴィ・アクアヴィテ 聖グアベロ皇国が保有する「アウィス・ラパクス」と同世代の極初期型機神です。皇国聖堂騎士団の団長機でもあります。 三角錐型の頭部と、そこから伸びるポールが特徴的な機体です。聖剣「ロマノレヴィ・ドンナ・セルヴァティカ」と 聖盾「ロマノレヴィ・リゼルヴァ」を装備しており、戦闘時には双方ともに魔力付与によって強化されますが、 そのために機神自体の戦闘時間は長くはありません。 帝國によって再現された機神たち 帝國は、そのもつ巨大な国力をもって、機装甲を上回る機神を製造するにいたっています。 レイヒルフト以前の帝國が、その能力を持っていたかどうかは不明です :帝國正規軍の機神 ∴黒の龍神 「アウラルム・ドラクデア」をベースに開発、製造された機神です。 きわめて高価でありまた、操縦者に魔導能力を要求するため、極少数が存在するだけです。 魔族領戦役時に12機が配備され、魔族軍の邪神鎧を相手に活躍し、東方辺境候軍勝利の一因ともなりました。 また内戦時には帝都防衛戦に全機投入されて、グスタファス候率いる教会軍を相手に活躍しています。 帝國軍近衛軍団独立第901機甲兵大隊にのみ配備され、近衛騎士団の主力機となっています。 ∴黒の二 黒の龍神をベースに開発、製造された普及型の機神です。黒騎士と呼ばれる選抜騎士に与えられています。 砲兵の射撃の後、青の三の戦列が敵戦列を突破するまでの間、敵戦列の穴を開け続けるための機体です。 通常の重機装甲とは比較にもならない高性能と、強力な魔道機能を持ち、常に3機小隊で運用されます。 類別としては機神とされていますが、魔導機能を搭載していないため、実質的には魔道機装甲と呼ぶべき機体です。 この機体を元にして、青の三の試作型が開発されたと考えらます。 形態的には、戦場の状況や、与えられた黒騎士の戦闘スタイルにあわせてさまざまなものをとるようです。武装、装甲においても、さまざまなものが与えられます。 ∴クルル=カリル 機神デウス・エキス・マキーナに対する研究、ユイさん、イサラ、おねいちゃんのトライアングル大暴走から生まれた新世代最強の機神です。 古代魔導帝國の機神に匹敵する性能を得たものの、まだ外部からの整備が必要で、その運用経費は帝國をして一桁のクルル=カリルしか運用できないとか、乗り手そのものに改造が必要とか、尖ったものに。 ::クルル=カリル試作機 デウス・エキス・マキーナに対する研究を直接反映した機体。魔導師の魔導ツールとしてフルスペックの能力発揮が可能 ::クルル=カリル量産初号機 試作機をスペックダウンしたものの、魔導ツールとしての機能性は保持されている。 ::クルル=カリル量産機 初号機と違って、魔導ツールとしてではなく、兵法魔術の実施を支援する程度のレベルに機能を抑制してある。 ∴ディエス・イレ :帝國皇室の機装甲 皇帝警護の任を長年担ってきた帝國近衛騎士団も、機神を保有しています。 いずれも、レイヒルフトによって、開発を命じられたもののようです。 ∴レギナ・アトレータ・トリニタス 内戦後半の帝都防衛戦で、皇女アルトリアの駆る機神「レギナ・アトレータ・ケイロニウス」が、度々近衛騎士団の重魔道機「アクアリウム・トリニタス」が追随できず、単機突出して危機に陥る事があったため、急遽、副帝レイヒルフトが「レギナ・アトレータ・ケイロニウス」を元に開発させたロースペック版の機神です。帝都防衛戦の末期に少数が配備されて活躍し、グスタファス候軍の北方撤退の理由の一つとなりました。 骨格と要部装甲だけ精霊銀(ミスリル)とし、それ以外は隕鉄を魔導処理した物を使用しています。 機体性能は母体となった「レギナ・アトレータ・ケイロニウス」と比較して一段落ちますが、それでも並の機装甲を凌ぐ強力な性能を持っています。また、魔導機能も省かれていないため、機神として完全に機能する機体でもあります。 機体は白色を基調として塗装されておりますが、近衛騎士団の三つの旅団にちなんで、赤、青、黄、の三色も使われています。そのため、「レギナ・アトレータ・カエルレウム」「レギナ・アトレータ・ルブルム」「レギナ・アトレータ・フラウム」とも呼ばれます。 武装は、主として乗り手の得物でありますが、防御結界の発生器でもある左腕の円盾は搭載されています。 :ゼニア共和国の機神 ∴ラインの黄金
https://w.atwiki.jp/sinnisioisinrowa/pages/279.html
玖渚友の利害関係 ◆ARe2lZhvho 「「かんぱーい」」 真庭蝙蝠がいなければ宗像形の兇刃からまず逃れられなかったであろうぼく、供犠創貴はブースの扉を開けた先、女子二人が酌み交わす光景を見て、 「……………………」 しばらく沈黙していた。 ◆ 「やっほー、おかえり創貴ちゃん」 「おかえりなさいなの、キズタカ」 無言で立ったままのぼくに玖渚友と水倉りすかは気さくに声をかける。 それほど席を外したつもりはなかったはずなのだが、その間に随分と仲を深めていたらしい。 このネットカフェの一階部分全域が戦場になる可能性がある以上二階に移動したいと玖渚が願い出たのは合理的な判断だったし、ぼくたちも好都合だと承諾した。 死体を移動させるのは容易なことではないが必要なのは首輪だけであり、頭を切り離せば済む問題だ──このときの蝙蝠の反応については今更述べるまでもない。 りすかを残さなければならない以上、ソファータイプの一人用ブースよりも複数で利用できるいわゆる座敷タイプの方がいいだろうという考えもなんらおかしくない。 ……しかし、ドリンクバーで飲み物を取りに行った上ドーナツを食べているというのはいくらなんでもくつろぎすぎではないだろうか。 剣戟の音は間違いなく聞こえていたはずだろうに。 「まあまあ、そんな顔しなくても大丈夫だって。創貴ちゃんの分もちゃんとあるからさ」 「そういうことが言いたいんじゃない」 悪態をつきながら腰を下ろし、ドーナツを一つ取る。 チョコレートがふんだんに練り込まれた生地の上から更にチョコレートで上半分をコーティングした、ダブルチョコレートだ。 頬張る。 うむ、甘い。 「じゃ、創貴ちゃんも戻ってきたことだしいいかな」 「何を」 「いーちゃんにメールを送りたいんだ。できれば一刻も早く送りたかったのにりすかちゃんが創貴ちゃんが戻るまでダメって言うから」 「それくらい別に……いや、いい心がけだ」 見張っていろ、との指示に対しちゃんと必要な意思を汲み取ってくれたのは上出来だ。 ドーナツを持っていない方の腕でりすかの頭を撫でてやる。 「ま、僕様ちゃんもせっかくの同盟を解消したくはなかったしね。そんじゃあお言葉に甘えて」 言うが早いか玖渚の手が携帯電話に伸び、淀みなくボタンを叩いていく。 その間にりすかに確認をとっておくか。 念のために。 「怪しい素振りはしていたか?」 「なかったの」 「ドリンクバーには二人で行ったか?」 「もちろん……でもすごくうるさかったのが下からなの」 というかその状況でよくドリンクバーに行けたな。 まあ、まだうるさいのは確かだし戦況が互角なら逆に安全と考えるのは悪くはない判断ではあるが…… 「休憩しない? って提案したのは僕様ちゃんだよ。一々声を出すりすかちゃんはかわいかったねえ」 やっぱり玖渚の発案か……いくらなんでもりすかにしては度胸がありすぎると思ったんだ。 金属音が飛び交う中を共に乗り越えたと思えば親近感が湧くのもある意味仕方のないことか。 そうしているうちにメールを作成し終わったようだ。 少しの間動きが止まる。 再び指を数回動かし、また止まった。 そしてまた操作したかと思えばぼくに画面を見せてきた。 to:いーちゃん title:もしかして text:ランドセルランドに腕4本脚4本のロボットが襲ってくるかもしれないから気をつけてね なんなら僕様ちゃんたちがいるネットカフェに来てもいいけどその場合は教えてくれると嬉しいな 案外いーちゃんのことだからこのメールを読んだときにはもう遭遇しちゃってるかもしれないけど、僕様ちゃんは対処法を知らないからそのときはそのとき! 「これなら問題はないよね?」 下手な情報は漏らしていないということらしい。 メールに記載してあったロボット――名前は日和号だったか――とは掲示板にあったあの動画でとがめとかいう女性を殺したものだろうか。 確か玖渚本人の話によれば詳細名簿にも載っておらず、誰かの支給品か主催が配置したかということもわかってないとのこと。 だが、掲示板の情報によればあの地域一帯だけを徘徊しており、玖渚の見立てでも不要湖から出る可能性は低いだろうという話だった。 なぜ今更。 そんなぼくの顔を見て、携帯をポケットにしまうと玖渚は語り出した。 「疑問を浮かべてる顔をしてるね? 「もちろんちゃんと説明するよ。 「と言っても気づいたのはりすかちゃんのおかげだけどね。 「ほら、さっき都城王土の話をしたでしょ? 「それについて創貴ちゃんがいなくなった後もりすかちゃんが興味を持ってね。 「電気もりすかちゃんの弱点の一つである以上、対策を練っておくのは殊勝だと思うし、主催側である彼についてはしっかり考えておくべきだと僕様ちゃんも思ったからさ。 「創貴ちゃんたちが会った後、彼がどうしていたかについては全く情報がないし。 「ないだけで、僕様ちゃんの知ってる誰かが、僕様ちゃんの知らない誰かが遭遇してることは十分に考えられるけどね。 「最悪の可能性というのは常に想像しておかないといけないもの。 「例えば、都城王土が言ったことは嘘で忠実な主催の手先だった、だから盗聴機もしっかり仕掛けられていてこの会話も主催に筒抜け、だとか。 「例えば、主催にとっては都城王土の行動すら想定内であり、今更僕様ちゃんたちがどんな反抗をしようと無意味に終わる、とかさ。 「それに比べたら日和号が都城王土に操作されてランドセルランドに向かうことなんてマシな部類でしょ? 「マシな部類って言っても襲われる人間はたまったもんじゃないと思うけど、それはそれ、これはこれ。 「あのDVDは会場の中全てを監視していると言ってるのと同義なんだし、それを踏まえれば多くの人間がランドセルランドに向かっていることは予想できただろうからね。 「創貴ちゃんたちにとって黒神めだかとの同盟のうまみも薄れてるだろうし、いーちゃんをこっちに呼んだことについては問題ないでしょ? 「これがただの僕様ちゃんの考えすぎ、思い過ごし、杞憂ならいいけど本当に本当だったらいざランドセルランドに着いたら餌食になりました、じゃ冗談じゃ済まないし。 「創貴ちゃんたちが恐れてる零崎人識との邂逅だって、見つかる前に隠れるなりすればいいだろうしね。 「さすがにそれくらいは僕様ちゃんだって気遣うよ。 「見つかった場合? 「いや、さすがにそこまでは保証できないって。 「邪魔したら僕様ちゃんだって殺されちゃうかもしれないし。 「むしろランドセルランド行ったら出会い頭に問答無用で老若男女容赦なく、殺されて解されて並べられて揃えられて晒されるかもしれないんだから、それに比べたらね。 「ま、どっちにしてもまだ時間はあるはずだし続けようか」 ……本当に油断できやしない。 ◆ 「やっぱ電話の一つでもかけてやった方がいいかねえ」 「いやいや、だからと言って俺からかける必要性ってないだろ」 「『人識くんったらそんなに私のことが心配だったんですか? 余計なお世話ですよう』とかなんとか言って茶化すに決まってる」 「俺にだけ教えて向こうには教えてない、なんてこともねーだろうし」 「さすがにそれくらいの気遣いくらいはしてるだろ」 「仮に場所とかがわかったとしてどうにかなることでもねーしな」 「それで向こうからかけてこないってことはそれだけの理由がないってことだろ、うんうん」 「かといって欠陥製品にかけるのもなあ……あ、そういや『あいつ』の電話番号……」 「ってダメじゃん! ぜってー声聞かれた瞬間切られるのがオチだっつーの」 「ちぇっ、どうせならアドレスとか全部聞き出しといてくれりゃーよかったのによ」 「あーあ、こんなときコナン君の蝶ネクタイでもありゃ楽勝なんだが」 「ま、高望みしすぎなのはわかってるけどな」 「……ん? こいつは……」 「…………へえ」 ◆ 「で、首輪に魔法、ないしはスキルが使われてるかもしれないってのが僕様ちゃんの考えなんだけど、どうかな?」 「難しいのが実行なの。考えるのが簡単なのが理論だけど、危険があるのが暴発」 「ぼくもりすかと同じ意見だ。『魔法使い』でも『魔法』使いでもそんな繊細な魔法式が使えるとは思えない」 「魔法陣の可能性は……もっとありえないか」 「あの影谷蛇之ですら二十本もダーツを作ってはいなかったのに、その倍以上となるといくらなんでも無理がありすぎる、とぼくは思うが」 「だよねえ。さっちゃんからの情報をもらう前に形ちゃんにもそれとなく話を聞いてはみたけど、思い当たる人はいないって言ってたし」 「そうでなくとも便利ではないのが魔法なの」 「ファンタジーやメルヘンじゃあありません、ってことかなあ。さすがに他の世界にはこういう技術はないと思うんだけどなあ」 そして現在、静かになったブースでぼくも交えて主に首輪についての考察が広げられている。 しばらく経ってもどちらも上がって来ないということは相討ちか、大方重傷を負いつつも辛勝したというところだろう。 考えたくはないが宗像形が生きているかもしれない以上確認しに行くようなことはしない。 そこで死ぬようであれば蝙蝠はそこまでの駒だったということだ。 玖渚の考えによれば首輪の外殻には未知の物質が使われており、おそらくそれは魔法かスキルによって作られたのではないかとのことらしい。 顕現『化学変化』の魔法を使えばできなくはないかもしれないだろう。 だが、それを見せしめの分も含めて計四十六も作るとなると、さすがに無理があるのではないだろうかというのがぼくとりすかの考えだ。 そうでなくともそう都合よく目的に沿うような魔法があるとも思えない──水倉神檎でもあるまいし。 「普通に考えたらさ」 そう言って玖渚は箱からドーナツを一つ取り出した。 小さな球が八つ連なって一周しているポン・デ・リングだ。 八つの球を四つと四つに分ける。 「こんな風に二つのパーツを組み合わせて首に嵌めるものでしょ?」 「だろうな」 「いくら二重構造になってて内側はこのようになっているとしても、外側もこうなってないとおかしいと思うんだよね」 「ただ作るだけならできなくはないだろうが……」 「問題なのが人間に嵌めるということ?」 「それなんだよねえ。内側を普通に嵌めたとしても綺麗にコーティングするのだって……あ、ちょっとごめんね」 雑音がないと着信音がよく響く。 電話ではなくメールか。 二つに分かれたポン・デ・リングが箱に戻される。 ……口をつけたわけでもないしいいか。 読み終えるとそのまま畳んでポケットに戻された。 「……返信しないのか?」 「いーちゃんがこっち向かうってさ。それと創貴ちゃんたちには朗報かな、零崎人識は別行動になったからいないって」 ぼくが反応を返すより早く、りすかが大きく息を吐き出した。 さっきの話を聞いたとき随分と肩をこわばらせていたからもしやとは思っていたが、未だに恐怖心が消えていないらしい。 いざというときそれが妨げにならなければいいんだが…… 「別行動、ね」 「うん、別行動。今一緒にいるのは八九寺真宵と羽川翼だけのようだから創貴ちゃんたちも心配しなくていいと思うよ」 「そうか……」 羽川翼。 放送の前、ぼくが電話越しで話した女性。 玖渚が得た情報によるとかなり頭の切れる人物らしい。 そういった人間と直接接触できるというのは好都合だろう。 「ついでにいくつか情報ももらったから参加者全員の動向もほぼわかったしね」 「全員?」 「あくまでも予想だけどね。メールによると途中で黒神めだかと遭遇したから球磨川禊と鑢七実、ついでに零崎人識も車から降りたって。 鑢七花は創貴ちゃんたちが会ってたし、舞ちゃんたちや真庭鳳凰はまだ東側にいるだろうしね」 「つまり警戒しておくべきは鑢七花と球磨川禊・鑢七実が来る可能性、か」 「黒神めだかに関しては大丈夫だろうし、そんなとこだと思うよ」 玖渚から聞いてやっとわかったことだが球磨川禊と鑢七実の二人は都城王土が言っていた着物の女と学生のコンビで間違いないだろう。 一分持つまいとまで言われ、蝙蝠がどうなったかわからない今もし殴り込まれでもしたら対抗手段がりすかしかない。 それもただの時間移動ではなく大人りすか一択だ。 一日に二度も切り札を切らせるのは愚策である以上、来ないことや好戦的でないことを祈るしかないがこればかりはどうしようもないことだ。 ……ふと気付く。 今玖渚は全員の動向がほぼわかったと言ったが、一人足りなくないか……? 放送の時点での生存者は十七人。 このネットカフェにぼくたちと階下の蝙蝠、宗像で五人。 東側に無桐伊織・櫃内様刻、真庭鳳凰の三人。 ランドセルランドからこちらに向かっているのが戯言遣い・八九寺真宵・羽川翼の三人。 残りのうち玖渚の口から出たのが球磨川禊・鑢七実、鑢七花、黒神めだか、零崎人識の五人。 全員合わせても十六人だ。 残る一人――確か戦場ヶ原ひたぎ、について言及していない。 「そろそろ、いいかな」 訝しんでるぼくを尻目に玖渚が小声で呟き、 「ところでさ、今こうして私は創貴ちゃんたちにありとあらゆる情報を提供してるわけだけど、これって大きく分けて三つのパターンがあると思うんだよね」 ふいに話題を切り換えた。 不思議には思ったが返す意外の選択肢が浮かばない。 「パターン? 何のだ」 「情報を差し出す理由、とでも言えばいいのかな」 「わたしたちとクナギサさんみたいな?」 「それが一つめだね。利害の一致とか取り引き材料で情報交換したり一方的に渡したり」 「二つめはぼくとりすかのようなもの、か」 「うん、損得感情抜きでそれだけのことをする価値がある相手の場合だね。私といーちゃんみたいな、さ。 それで最後、三つめ」 「目的が時間稼ぎの場合、だな。もしくは相手を動揺させるのが狙いだったりってのもあるか? いずれにせよ言えることは相手を消すためであり、渡してしまっても問題ないということ、だろ?」 ぼくのものでもなく、りすかのものでもない、もちろん玖渚友のものでもない第三者の声が割り込んだ。 「大正解! 言われた通り私は時間稼ぎに徹したし殺さないで欲しいな」 「ご心配なく。気まぐれをおこさなきゃな」 即座にぼくは立ち上がり、りすかの腕をつかんで体の向きを反転させる。 扉に背を向けたままでいるのは明らかにまずい。 直後、音もなく扉が切断されこちらに向かって倒れ込んできた。 身構えたときにはぴたり、とぼくとりすかの首筋に刀が突きつけられる。 ……あれは蝙蝠が持っていた刀だ、ということは蝙蝠は──などということは考えさせてはくれないらしい。 「さっき言ったいーちゃんからのメールの内容ってのは嘘。 「いーちゃんからじゃなくてしーちゃんからだったんだよね。 「『ちょうど今ネットカフェにいる。すぐ向かうから逃がさないように時間稼ぎよろしく』ってね。 「おまけにいーちゃんたちや下で何があったかの情報までつけてくれたし。 「さっき言ったでしょ? 「『最悪の可能性は常に想像しておくもの』だって。 「創貴ちゃんが戻ってきたということは少なくとも圧倒的有利な状況ではないということ。 「だからあらかじめ手を打っといたんだよね。 「いーちゃんのメールには追伸を。 「『しーちゃんが探してる相手ならここにいるからしーちゃんがそこにいるなら一緒にいた方がいいかもねって伝えといて』って。 「そしていーちゃんと離れた可能性もあったからひたぎちゃんにも同時にメールした。 「『ネットカフェにしーちゃんが探してる人がいるよ。方向的に黒神めだかを殺せるかもしれないしあなたにとっても悪い話じゃないと思うけど』って。 「創貴ちゃんたちの前で二回手を休めたのはそのためだよ。 「携帯の操作権を渡さなかったとはいえ、いーちゃんへのメールをちゃんと最後まで読めばわかっただろうにね。 「仮にしようとしたところでさせなかったけど。 「あのとき直接しーちゃんの連絡先を取得してなかったから伝わるか不安ではあったんだけど、ひたぎちゃんを殺して携帯をちゃんと回収してくれたから結果オーライ。 「裏切った理由? 「そんなの決まってるじゃん。 「ぐっちゃんを、私の所有物を壊したからだよ。 「例え役立たずでも、捨てたものでも壊していい理由にはならないよ。 「拾われるだけでも不愉快なのにましてや壊されるなんて、ねえ? 「気づいてないとでも思ってた? 「真庭蝙蝠がぐっちゃんと『だいたい』同じ顔をして、私がカメラ越しで見たのと同じ服を血だらけで着ていて、わからないとでも思った? 「真似られるだけでも不快なのに、壊した相手を目前にしてそれを壊し返せるチャンスを逃がすような真似をするとでも? 「もちろん、打った布石が無駄に終わる可能性もあったからそのときはさっきまでの続きをやっていただろうけど、こうなってしまった今それはどうでもいいことだよね。 「そりゃあ私にとっての優先順位の第一位はいーちゃんで揺るぎないけど、他の有象無象にも一応順位は存在するんだよ。 「という感じで、どうかな?」 「うんにゃ、解説ごくろーさん──ということでお終いの時間だ、ガキのお遊びにしてもやりすぎだぜ? 兄貴が世話になった分と軋識の大将と曲識のにーちゃんを殺してくれた分、ここで全部利子も含めてまとめて返済だ。 殺して、 解して、 並べて、 揃えて、 晒して、 刻んで、 炒めて、 千切って、 潰して、 引き伸ばして、 刺して、 抉って、 剥がして、 断じて、 刳り、 貫いて、 壊して、 歪めて、 縊って、 曲げて、 転がして、 沈めて、 縛って、 犯して、 喰らって、 辱めて、 それからまた殺して解して並べて揃えて晒して――零崎を、始めてやるよ」 そしてぼくに向けた。 闇を刻み込んだような、深い眼を。 神を使い込んだような、罪深い瞳を。 さて、この程度の『障害』をどう乗り越えるか。 ぼくは睨み返す。 【1日目/夜中/D-6 ネットカフェ】 【玖渚友@戯言シリーズ】 [状態]健康 [装備]携帯電話@現実 [道具]支給品一式、ハードディスク@不明、麻酔スプレー@戯言シリーズ、工具セット@現実、首輪×2(浮義待秋、真庭狂犬)、ランダム支給品(0〜4) [思考] 基本:いーちゃんに害なす者は許さない。 0:とばっちりを受けないようにしないと。 1:もう黒神めだかの悪評を広めなくても大丈夫かな? 2:いーちゃんは大丈夫かなあ。 [備考] ※『ネコソギラジカル』上巻からの参戦です ※箱庭学園の生徒に関する情報は入手しましたが、バトルロワイアルについての情報はまだ捜索途中です ※めだかボックス、「十三組の十三人」編と「生徒会戦挙」編のことを凡そ理解しました ※言った情報、聞いた情報の真偽(少なくとも吸血鬼、重し蟹、囲い火蜂については聞きました)、及びそれをどこまで理解したかは後続の書き手さんにお任せします ※掲示板のIDはkJMK0dyjが管理用PC、MIZPL6Zmが玖渚の支給品の携帯です ※携帯のアドレス帳には櫃内様刻、宗像形、無桐伊織、戦場ヶ原ひたぎ、戯言遣い(戯言遣いのみメールアドレス含む)が登録されています ※ハードディスクを解析して以下の情報を入手しました ・めだかボックス『不知火不知』編についての大まかな知識 ・不知火袴の正体、および不知火の名字の意味 ・主催側が時系列を超越する技術を持っている事実 ※主催側に兎吊木垓輔、そして不知火袴が影武者を勤めている『黒幕』が存在する懸念を強めました ※ハードディスクの空き部分に必要な情報を記録してあります。どんな情報を入手したのかは後続の書き手様方にお任せします ※第一回放送までの死亡者DVDを見ました。内容は完全に記憶してあります ※参加者全員の詳細な情報を把握しています ※首輪に関する情報を一部ながら入手しました ※浮義待秋の首輪からおおよその構造を把握しました。また真庭蝙蝠たちの協力により真庭狂犬の首輪も入手しました ※櫃内様刻に零崎人識の電話番号以外に何を送信したのかは後続の書き手にお任せします ※本文中で提示された情報以外はメールしていません ※零崎人識からのメールにより以下の情報を入手しています ・戯言遣い、球磨川禊、黒神めだかたちの動向(球磨川禊の人間関係時点) ・戦場ヶ原ひたぎと宗像形の死亡および真庭蝙蝠の逃亡 【零崎人識@人間シリーズ】 [状態]健康 [装備]斬刀・鈍@刀語、絶刀・鉋@刀語、携帯電話その1@現実 [道具]支給品一式×11(内一つの食糧である乾パンを少し消費、一つの食糧はカップラーメン一箱12個入り、名簿のみ5枚) 千刀・ツルギ×6@刀語、 手榴弾×1@人間シリーズ、青酸カリ@現実、小柄な日本刀、S W M29(6/6)@めだかボックス、 大型ハンマー@めだかボックス、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ、デスサイズ@戯言シリーズ、彫刻刀@物語シリーズ 携帯電話その2@現実、文房具、炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)」×5@めだかボックス、賊刀・鎧@刀語、お菓子多数 [思考] 基本:戯言遣いと合流する。 0:今度こそ逃がさねえ。 1:いやはや、ちょうどいいタイミングでの情報提供に感謝だな。そんで蝙蝠も後で探し出してぶっ殺す。 2:伊織ちゃんと連絡を取る。合流するかどうかは後から決める。 3:零崎を始める。とりあえず戯言遣いと合流するまでは。 4:哀川潤が生きてたら全力で謝る。そんで逃げる。 5:黒神めだか? 会ったら過剰防衛したとでも言っときゃいいだろ。 6:ぐっちゃんって大将のことだよな? なんで役立たず呼ばわりとかされてんだ? [備考] ※曲絃糸に殺傷能力はありません。拘束できる程度です ※Bー6で発生した山火事を目撃しました ※携帯電話その1の電話帳には携帯電話その2、戯言遣い、ツナギ、無桐伊織が登録されています ※携帯電話その2の電話帳には携帯電話その1、戯言遣い、ツナギ、玖渚友が登録されています ※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました ※球磨川禊が気絶している間、鑢七実と何を話していたのかは後続の書き手にお任せします 【供犠創貴@新本格魔法少女りすか】 [状態]健康、人識に斬刀を突きつけられている [装備]グロック@現実 [道具]支給品一式×3(名簿のみ2枚)、銃弾の予備多少、耳栓、書き掛けの紙×1枚、「診療所で見つけた物(0〜X)」、心渡@物語シリーズ、シャベル@現実、 アンモニア一瓶@現実、携帯電話@現実、スーパーボール@めだかボックス、カスタネット@人間シリーズ、リコーダー@戯言シリーズ [思考] 基本:みんなを幸せに。それを邪魔するなら容赦はしない 0:玖渚友も排除せざるを得ない、か…… 1:ランドセルランドで黒神めだか、羽川翼と合流する、べきか……? 2:行橋未造を探す 3:このゲームを壊せるような情報を探す 4:蝙蝠は残念だが…… 5:掲示板の情報にどう対処すべきか [備考] ※九州ツアー中、地球木霙撃破後、水倉鍵と会う前からの参戦です ※蝙蝠と同盟を組んでいます ※診療所でなにか拾ったのかは後続の書き手様方にお任せします(少なくとも包帯や傷薬の類は全て持ち出しました) ※主催者の中に水倉神檎、もしくはそれに準ずる力の持ち主がいるかもしれないという可能性を考えています ※王刀の効果について半信半疑です ※黒神めだかと詳しく情報交換しましたが蝙蝠や魔法については全て話していません ※掲示板のレスは一通り読みましたが映像についてはりすかのものしか確認していません ※心渡がりすかに対し効果があるかどうかは後続の書き手にお任せします ※携帯電話に戦場ヶ原ひたぎの番号が入っていますが、相手を羽川翼だと思っています ※黒神めだかが掲示板を未だに見ていない可能性に気づいていません ※玖渚友から彼女の持つ情報のほとんどを入手しました ※真庭蝙蝠は死んだ可能性が高いと考えています 【水倉りすか@新本格魔法少女りすか】 [状態]零崎人識に対する恐怖(大)、人識に絶刀を突きつけられている [装備]手錠@めだかボックス、無銘@戯言シリーズ [道具]支給品一式 [思考] 基本:キズタカに従う 1:? ? ? [備考] ※九州ツアー中、蠅村召香撃破直後からの参戦です。 ※治癒時間、移動時間の『省略』の魔法は1時間のインターバルが必要なようです(現在使用可能) なお、移動時間魔法を使用する場合は、その場所の光景を思い浮かべなければいけません ※大人りすかについての制限はこれ以降の書き手にお任せします [備考] 玖渚友たちがいるブースの中央にミスタードーナツの詰め合わせ@物語シリーズが置いてあります 中身はエンゼルフレンチ、ストロベリーホイップフレンチ、二つに割れたポン・デ・リング、D−ポップです 支給品紹介 【ミスタードーナツの詰め合わせ@物語シリーズ】 想影真心に支給。 阿良々木暦が忍野メメに差し入れようとしていたものだったが結果はご存知の通りである。 中身はゴールデンチョコレート、フレンチクルーラー、エンゼルフレンチ、ストロベリーホイップフレンチ、ハニーチュロ、 ココナツクルーラー、ポン・デ・リング、D−ポップ、ダブルチョコレート、ココナツチョコレート。 劇伴の曲名にもなった忍野メメが好きなオールドファッションは入っていない。 三魔六道 時系列順 My Generation 三魔六道 投下潤 鉛色のフィクション 牲犠 玖渚友 禍賊の絆 (前編) 背信者(廃心者) 零崎人識 禍賊の絆 (前編) 変態、変態、また変態 供犠創貴 禍賊の絆 (前編) 牲犠 水倉りすか 禍賊の絆 (前編)
https://w.atwiki.jp/pokess-keeping/pages/39.html
1乙SS・ナタネ 7 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2006/12/22(金) 20 36 16 ID ??? 【1】はハクタイの森を進んでいた。 「あー、なんだかな……」 さっきから自分の後を付いてくる一人の少女。 振り向くと、その少女はあわてて木の影に隠れてしまう。 『なんだアイツ、あれで隠れてるつもりか?』 なぜ自分に付いてくるかはわからないが、とりあえず無視して進むことにした。 「そろそろ出口……ってまだ尾けてきてんのか」 バレバレの尾行ほど気になるものはない。 いい加減歯痒いので、【1】は振り向くとズカズカと歩いていく。 少女は「ひあっ」と珍妙な奇声を発して逃げようとするが、あわてて木の根につまづき、壮絶に転倒してしまう。 「まったく、お前何がしたいんだよ」 【1】がその細腕をひっぱり上げると、少女の幼さを残しながらも美しいその顔が真っ赤になる。 「は、離して!」 「ああ、ごめん」 その剣幕に思わずひるんでしまった【1】は手を離してしまう。 汚れた衣服をパンパンと叩く少女の姿に、思わず突っ込んでしまう。 「なぁ、ヘソなんか出して寒くないか?」 少女は全身を真っ赤にして走り去ってしまった。 「……なんだったんだ、あの娘?」 8 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2006/12/22(金) 20 37 13 ID ??? その場から逃げ出した少女…ナタネは頬を染めながら爆走していた。 『私、私、一目惚れしちゃった!』 そう、それは偶然だった。 ハクタイの森を散歩していたナタネは、バトルで折ってしまった木に謝っている【1】の姿を見てズキュンときてしまったのだ。 『なんてやさしい人なんだろう』 普段は軽いノリのナタネだったが、いざこういう事態になると一歩が踏み出せない。 で、さっきもあの体たらくだ。 「名前だけでも、名前だけでも聞いておくんだった!」 ナタネの後悔の暴走は続いた。 傷心のナタネがジムに帰ると、どうやら挑戦者が来たらしい。 ナタネはその挑戦者の姿を見て心臓が飛び出そうになった。 『あ、あ、あ、あの人だぁぁぁっ!』 まだ心の準備ができていない。 こうなったら…… 「かくれんぼでここのジムトレーナー全員と戦ってもらって時間稼ぎよ!」 ジムリーダーの横暴だと言われようが、恋するナタネには時間が必要なのだ。 『とりあえず、とりあえず心の準備の時間を頂戴!』 しかし【1】は強かった。 わずか10分ほどで全てのトレーナーは倒され、残るはナタネのみ。 『ああ、近づいてくる、スレ立ては970の予定だったのに……なんでこんなに早いの!』 もうどうしていいか分からない。 9 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2006/12/22(金) 20 38 22 ID ??? 【1】はやっとジムリーダーに会えるところまできた。 しかし、本来いるべき場所にジムリーダーがいない。 「えーっと、こういう場合はどうすれば……」 困った【1】が辺りを見回すと、右の林から何やら声が聞こえてくる。 「ふ、ふぇぇぇぇん、いぐっ、いぐぅ……」 『泣き声?』 こっそり近づいてみると、ハクタイの森で出会った少女が泣きながら叫んでいる。 「こんな突然に、告白なんてできないよぅぅぅ…」 「こ、告白?」 思わず声を上げてしまった【1】と少女との目が合う。 その瞬間少女の矢のようなタックルが【1】に炸裂し、その体を押し倒した。 「名前が、名前が聞きたかっただけなんですぅ…」 「はぁ」 「告白とかはそれからのはずだったんですぅ…」 「は、はぁ」 【1】はなんとなく理解した。 【1】は少女、ナタネの頭を撫でる。 「うぇぇ…ひっく」 「ここのジムリーダーは笑顔がトレードマークのかわいい娘だって聞いたんだけどな」 ナタネがゆっくりと顔を上げる。 「じゃあ、自己紹介しようか…」 「ボクは【1】。目の前の君に一目惚れしちゃったポケモントレーナー」 ナタネの顔が輝く。 「私はナタネ、貴男に……一目惚れしちゃったナタネよ!大好き、私も大好きっ!」 ナタネは【1】の頬を両手で押さえると、我慢できないかのように唇を重ねた。 『なんか……しょっぱいキスだな』 それはナタネの涙の味がする唇だった。 このSSの裏話(外伝3スレに投下) 981 :ドラーモン ◆Op1e.m5muw :2006/12/22(金) 21 14 47 ID ??? ナタネが見たあの光景。 【960】が木をいたわってる場面、そこには確かに対戦相手である【970】もいたのだ。 しかしナタネの目には【960】しか見えていなかった。 いわゆる「恋は盲目」というやつである。 【970】は仕方なくハクタイの森を出た。 「ああ、これからどうすっかなぁ……体でも鍛えてみっか」 そんな彼の手には「シジマ格闘道場シンオウ支部・門下生募集」の広告が握られていた。 多分 970はアロマなお姉さんと幸せに暮らしたんだと思う、そう信じたい。 投下スレ ドラえもん・のび太のポケモン小説【外伝4】 ※注 スレ立ては970の予定だったのに……なんでこんなに早いの! この一節は 1が早く新スレを立てた事を皮肉ったようだ (970でのスレ立て予定が、960が早まって立てたため)
https://w.atwiki.jp/mahoken/pages/44.html
SSとはサイドストーリー、ショートストーリーの略。つまりは小説だと考えればおk そしてこのページは魔法検定に関するSS。それを載せる場所だと考えてもらいたい フォンス氏のSS『退廃した未来?』 「…さてここはどこだ……?」 気がつくと何処かの廃墟に居た。 見渡す限り枯れ草と瓦礫の世界…一体何処に魂を拘束されたのだろうか 「………何かないかな…」 何時までもボケッと突っ立っている訳にもいかない。今の自分は何せ―― {パッ} 「…ここに魔法と言う観念が在るのは幸いだな」 ――何も無いも同然。人が存在するか、食べられる物が在るか、全てが分からない世界に居たのだから {パリパリ…} 先ずはこの世界を知ることが大事。 「……いくか」 煎餅を食べ終わると無意識に足が動いてた 「……何処までも瓦礫しかないな…」 ………それからどれ位の時間が過ぎただろうか。何か異質な物を見つけた 「……………」 近づいて見ると、それは誰かの『墓』だった 「……」 そこには粗い字で―― 『アルニカ、2012没』 ――と書かれていた 「アルニカ…?」 何かが変だ。そう感じ辺りを見回すと似たような物が沢山ある 「……トーム、2013没。伊木、2015没。蟒蛇、2020没。ルナ、2020没。ミスト、2016没。ディム、2017没。キズナ、2012没。クレヴィード、2019没…何だこれは!」 見慣れた名前の墓…そして何年も先の年号… 「………未来…?」 そんなバカな…そう思って居た時あり得ない光景が目に入る 「ミンウ、2018没…バカな…」 不死身の人の墓。こんな矛盾した話があるものか 「誰だ!」 「!?」 突然の声にびっくりしてとっさに身構えた。だがその目に映ったのは異形の鎧に身を包んだ… 「アシュレイ……さん…?」 「おや?どうして僕の名前を知ってるんだい?」 「だってその姿は間違い無くオ―」 「とにかく、こんな危ないところにいちゃ駄目じゃないか」 「何が起きたんで―」 「さあ、早く避難所に行きなさい」 「アシュレイ―」 「早く!!!!」 いつもとは全く違う雰囲気。まるで何かを恐れて居るかの様な…… 「私はフォンスです。何が有ったんですか?」 「…フォンス君?彼ならもう三年前に消滅したよ?」 「…え?」 その異形の鎧に連れられて一つの墓の前に辿り着いた 「……フォンス、2022没…嘘だ…」 自分の墓の前に自分が居る。自分が何故…? 「…よく見たら君はよく似ているね、一体君は誰何だい?」 「だから私は―」 歩きながら自分のここまで来た経緯を話しつつ歩っていた…道中では山田の墓…クイックの墓…アスールの墓…数々の物が目に焼き付いていく… 「ついた。此処が僕たちのベース…」 ベース…ボロボロのお城。 「ここは今は亡き神楽の本部だったんだよ」 そう言いつつ中に案内する彼。 「…………!!!」 中は人でごった返していた。皆傷だらけで今にも死にそうな人も何人か見受けられる 「お帰りなさいアシュレイさん…この子は…?」 神父とフィリスだ。他にも不死身な人を中心に何人か見たこと有るような人が数人… 「この人は過去のフォンス君だよ」 そしてまたこの世界に来た経緯を話した。 「…………なるほど。」 「…で、ここはどういう世界なんです?」 「ここは…君から言う…数ある未来の内の一つ…かな」 やはり未来か。 「………この荒れ果て―」 「それは暴走した魔法のせいなのですよ」 「……えっ?」 質問を言い終わる前に答えがでていた。全てを見透かされた様に― 「うん。ことの経緯は君の時代から数年後…かな?いつも通り検定をしていたんだ」 「検定が終わってカフェで一段落していた時―」 「―突然あちこちで謎の嵐が吹き荒れ始めたのです。」 「私達はそれを止めようと飛び出したのですが―」 「見事に『返り討ち』に会ってな…」 「…嵐?」 「…魔力の嵐。それからと言うもの、世界中で災厄が起き始めた―」 「―僕達は今まで必死に耐えてきた…けどそれももう限界―」 「―全ては私たちが撒いた種だから…………」 ………………… 「…今から君を元の世界に戻すよ。」 「根源回帰・始!…これであなたは元の世界に拘束されましたです ついでに一時的に特異点も封印しました…」 「……」 「明智君、頼んだよ」 「おk把握…」 「『禍』が着たぞ!備えろ!」 「フォンス君、お願いだ…僕達と同じ道を…歩まないでくれ……」 「時渡り!」 「今の君たちならまだ出来る……君たち……なら…」 そして時を渡る瞬間、調停者と奏が魔力の『波』に飲み込まれ消滅し、アリアが叫ぶ姿が目に焼き付いた… ………… …………… 気がつくとカフェの裏にいた 「じゃ、『昔の明智』に宜しく」 そう言い残すと再び彼は時を渡っていった……… 「………魔法…か…」 そして僕はカフェに入っていった………
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1591.html
140文字SS:Yes!プリキュア5&GoGo【1】(10話保管) 140文字SS:Yes!プリキュア5&GoGo【2】(10話保管) 140文字SS:Yes!プリキュア5&GoGo【3】(10話保管) 140文字SS:Yes!プリキュア5&GoGo【4】
https://w.atwiki.jp/llss/pages/1242.html
元スレURL 【SS】ことり 「糸」 概要 魔法の毛糸 衣装製作が捗る素材を手に入れご満悦のことりだったが、それだけでは終わらず… タグ ^南ことり ^短編 ^ホラー 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/llss/pages/1065.html
元スレURL 【SS】希「合点承知之助」 概要 ある日の絢瀬家の食卓 アジフライトホノメカシー タグ ^東條希 ^絢瀬絵里 ^μ’s 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/doragonthica/pages/33.html
ギルドスクリーンショット ギルドでのイベント等で撮ったSSや面白いSSなどあれば載せる感じで ここに載せ方分からないと思うのでBBSへ添付してくれればこちらに移します 11月某所にて テスト -- 管理者@ねいとさん (2010-11-26 17 08 39) 名前 コメント